861's ChangeLog
Nov 28, 2009
7:12pm
2月27日から3月1日(米国時間)まで行なわれた『TED会議』(TEDはテクノロジー、エンターテインメント、デザインの略)で、これまでで最も興味をそそられた講演の1つが、神経解剖学の専門家Jill Bolte Taylor氏によるものだ。Taylor氏は、1996年に自身が経験した脳卒中について興味深い話を聞かせてくれたのだ。
神経の専門家であるTaylor氏は、自身の体が徐々に機能を停止する様子をつぶさに観察していた。同氏は、まるで好奇心の旺盛な探検家が観察記録をつけるように、体が段階的に衰えていくのを4時間にわたって見つめた。最初に失ったのは、自分自身と周りにあるものが別物であることを認識する能力だった。
いったん、話を最初に戻そう。Taylor氏は自身の脳と体に起こったことを語る前に、脊髄(せきずい)が付いた本物の脳を取り出した。そして、右脳と左脳の機能の違いを説明した。
同氏によると、右脳は現在をつかさどっているという。右脳は感覚器官から送られてくる情報を処理し、何が見えるか、聞こえるか、どんなにおいがするか、どんな手触りかといった、その瞬間の状況を教えてくれる。
一方、左脳は「現在のコラージュ」を作り、詳細を拾い出して分類する。そして、自分が過去に学んできたあらゆるものと結び付け、その結果を未来に投影して可能性を判断する。Taylor氏によると、頭の中で喋り、「私は私だ」と主張する声は左脳に存在するという。自分と周りにある景色とが別物であることを教えてくれるのも左脳で、Taylor氏は脳卒中が起きている間、こうした左脳の機能を一時的に失った。
- 「体を自分として認識できない」体験:神経の専門家による脳卒中レポート | WIRED VISION
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